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2013/3/1

クローズアップ

Volvo Dynamic Steering

この記事の要約

スウェーデンの商用車大手ボルボが開発したトラックの操舵システム。従来の油圧式パワーステアリングに電機制御式の電気モーターを組み合わせたシステムで、振動や横揺れなどが起きた際の細かいハンドル調整が少なくなり、ドライバーの身 […]

スウェーデンの商用車大手ボルボが開発したトラックの操舵システム。従来の油圧式パワーステアリングに電機制御式の電気モーターを組み合わせたシステムで、振動や横揺れなどが起きた際の細かいハンドル調整が少なくなり、ドライバーの身体的な負担が軽減される利点がある。同システムは、2013年秋から「FM」「FMX」「FH」シリーズに導入される予定。

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同システムではステアリングギアに接続された電気モーター(最大トルク25Nm)が1秒当たり何千回も電子制御されているという。システムのセンサーが進行方向や速度、重量などを分析し、ハンドル操作を調整する。例えば、トラックがバックするときは自動的に直進するように調整したり、道路にくぼみや亀裂があるときも同システムが衝撃を緩和するため、細かいハンドル調整が少なくて済む。また、徐行運転時の揺れを調整したり、強い横風を受けて走行する場合も、システムが進行方向を調整するため走行が安定し、ハンドルを操作するドライバーの腕の緊張が少なくなるという。

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ボルボにがこのようなシステムを開発した背景には、スウェーデンの労働環境当局の労働災害統計でトラックの運転手の割合が極めて高いことがあるという。また、トラックの運転手の10人に4人は、背中や首、肩、腕などに毎週、何らかの痛みを感じているという。

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