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2014/8/1

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この記事の要約

自動車に搭載する情報通信技術(ICT)構造の簡易化を目指すドイツの研究開発プロジェクト。新しいインフォテイメント機能や運転支援システムなどの増加により、自動車に搭載する制御装置は増えており、全体の構造は複雑化している。 […]

自動車に搭載する情報通信技術(ICT)構造の簡易化を目指すドイツの研究開発プロジェクト。新しいインフォテイメント機能や運転支援システムなどの増加により、自動車に搭載する制御装置は増えており、全体の構造は複雑化している。

このような複雑な構造は新しい機能の後付けを難しくしているほか、新技術の開発を妨げる一因にもなっていることから、同プロジェクトでは車載機能の大部分をソフトウエア化し、ICT構造を簡易化する研究に取り組んでいる。

このような取り組みにより、新しい車載機能を迅速かつ低コストで導入できるようにする意向。また、このようなICT構造の開発は、自動運転システムや高度交通システム、スマートグリッド(次世代送電網)との連携にも寄与すると見込んでいる。

同プロジェクトは独電機大手のシーメンスが主導しており、連邦経済技術省が支援している。2012年にスタートし、2014年末に終了する計画。

シーメンスは電気自動車を製造するストリート・スクーターと協力し、2014年12月までに新しい電子・ソフトウエア構造を小型商用車の電気自動車に組み込む計画。この電気小型商用車の実証試験の実施を目標としている。

同プロジェクトにはシーメンスのほか、AVLソフトウエア・アンド・ファンクションズ、TRWオートモーティブ、シュツットガルト大学、アーヘン工科大学(RWTH)、ミュンヘン工科大学付属の研究機関であるFortiss、フラウンホーファー応用・統合セキュリティ研究所(AISEC)などが参加している。

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