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2012/11/2

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この記事の要約

ドイツのアーヘン工科大学の生物学研究所とフラウンフォーファー生産技術研究所(IPT)による共同研究プロジェクト。テキサスやオーストラリアなど極めて乾燥した環境に生息するツノガエルなどのトカゲ類の皮膚の構造を研究し、製造分 […]

ドイツのアーヘン工科大学の生物学研究所とフラウンフォーファー生産技術研究所(IPT)による共同研究プロジェクト。テキサスやオーストラリアなど極めて乾燥した環境に生息するツノガエルなどのトカゲ類の皮膚の構造を研究し、製造分野に応用する研究に取り組む。

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ツノガエルなどのトカゲ類は皮膚から水分を吸収することができる。皮膚はうろこ状になっており、乾燥した生息環境で得られる僅かな水分を溜めて毛細血管により口まで運ぶことができるという。

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同プロジェクトの研究チームは、このような皮膚の構造を研究することにより、例えば、自動車部品に使用する油や円滑材、冷却材などの液体の分散具合を改善し、ポンプやエンジンの摩擦を低減することができると見込んでいる。

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同プロジェクトでは、アーヘン工科大学の研究者が皮膚の構造を研究・分析し、フランフォーファー研究所では、どのような素材が適するかを研究する。具体的には、鋼鉄や黄銅を使用し、レーザーによる切断加工(レーザー加工)を計画しているという。

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精密なレーザー加工やシミュレーションを行うためのソフトウエアも自ら開発するとしている。

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同プロジェクトの期間は3年で、11月にスタートした。ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が支援している。

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