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2011/6/3

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StreetScooter

この記事の要約

アーヘン工科大学(RWTH)を中心とするコンソーシアムが開発中の電気自動車(EV)。主に都市部での近距離走行を想定したモデルで、価格は5,000ユーロを計画している。二次電池は別途リース契約とし、総額で1万4,000ユー […]

アーヘン工科大学(RWTH)を中心とするコンソーシアムが開発中の電気自動車(EV)。主に都市部での近距離走行を想定したモデルで、価格は5,000ユーロを計画している。二次電池は別途リース契約とし、総額で1万4,000ユーロ以下に収まるEVの開発を目指している。

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コンソーシアムは2013年から生産を開始する計画。当初は約2,000台の小規模生産となる見通し。

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同プロジェクトでは、2010年に有限会社「ストリート・スクーター」を設立した。プロジェクトには、アーヘン工科大学からコンバータ技術や電気駆動システム、溶接技術、生産管理、生産システムなど幅広い分野の研究チームが参加。産業界からも自動車部品メーカーのキルヒホーフ・オートモーティブやドレクスルマイアー、ダンロップタイヤのドイツ法人など約20社が参加している。

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同プロジェクトでは、既存モデルをEV化するのではなく、最初からEVとしてデザインされたモデルを開発。部品をモジュール化することで、顧客ニーズに合わせて柔軟に装備を変更できる構造を目指している。

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6機種を生産する計画で、2シートのコンパクトカー、4シートモデル、クーペ、カブリオレ、ステーションワゴンなどを予定している。

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電気モーターの出力はベースモデルで30kW(41PS)、最高速度は時速105kmとなる見通し。安全面では、アンチロックブレーキシステム(ABS)や横滑り防止装置(ESP)、エアバッグを標準装備する。

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販売ターゲットとしては個人ドライバーのほか、カーシェアリングなどを事業とする法人顧客を想定している。また、走行距離は1日当たり120km以下、年間1万5,000km以下の走行ニーズに対応できるモデルを開発している。

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今後の課題の一つは、量産化に向けた生産設備の開発で、プロジェクトに参加する企業を探している。

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