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2013/10/4

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AFKAR

この記事の要約

ドイツのフラウンホーファー生産技術・オートメーション研究所(IPA)が2013年3月から実施している電気自動車の自動運転に関する研究開発プロジェクト。駐車場の中などで短い距離を自動運転し、充電ステーションのあるスペースに […]

ドイツのフラウンホーファー生産技術・オートメーション研究所(IPA)が2013年3月から実施している電気自動車の自動運転に関する研究開発プロジェクト。駐車場の中などで短い距離を自動運転し、充電ステーションのあるスペースに駐車したり、レンタカーの営業所で顧客のいる場所まで自動運転して移動してくるシステムの開発などに取り組んでいる。

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IPAの研究チームは、手頃な価格のセンサーを使用して車両の周辺環境を把握するシステムの開発を進めている。駐車場では、無線のインターフェースを通して駐車スペースのインフラや駐車場の管理ステーションと連携し、駐車スペースを有効に利用することができるようになるという。

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例えば、公共の駐車場に非接触式充電システムのあるスペースがいくつかある場合、このスペースを有効に利用するため、充電が完了した車両は自動運転で別の駐車スペースに移動し、次の車両が充電システムのあるスペースに入ってくるシステムが可能になるという。また、レンタカーの営業所では、指定の場所まで車両が自動運転で移動してくるシステムを導入すれば、顧客がレンタルする車両を探す手間が省け、レンタカー会社も保有車両や駐車スペースを効率良く活用できるようになるとしている。

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IPAでは、完全な自動運転システムの実用化にはまだ時間がかかるものの、開発中の技術は中期的に運転支援システムに活用できると見込んでいる。例えば、安全な車間距離を保つように速度を調整するACC(Adaptive. Cruise Control System)を高速道路だけでなく市街地での走行にも導入したり、交差点での巻き込み事故を防止するための死角監視システムに活用できると見込んでいる。

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