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2015/8/7

クローズアップ

eMERGE

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーなどが実施する電気駆動車の実証試験プロジェクト。2013年5月~2015年6月までの2年間、個人や法人に電気自動車を利用してもらい、アンケート調査を実施したほか、走行距離や充電状況などのデータを収 […]

独自動車大手のダイムラーなどが実施する電気駆動車の実証試験プロジェクト。2013年5月~2015年6月までの2年間、個人や法人に電気自動車を利用してもらい、アンケート調査を実施したほか、走行距離や充電状況などのデータを収集・分析した。2015年1月1日からは同プロジェクトの第2弾「eMERGE2」がスタートした。同プロジェクトは、ドイツ連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)が支援している。

第1弾のプロジェクトでは、ダイムラー傘下の小型車ブランドであるスマートの電気自動車「フォーツー・エレクトリックドライブ」146台を投入し、ベルリンやポツダム、ノルトライン・ヴェストファーレン州で実証試験を実施した。

この結果、電気自動車についての知識が少ない人ほど、電気自動車に対する抵抗感が強いことや、購入費用が電気自動車を支持あるいは不支持する大きな要因の一つであることも分かった。今回のプロジェクトでは、通勤で毎日50キロメートル以上を走行するドライバーは、調達費用を維持費の低さで相殺することができ、電気自動車を購入するメリットが高いとの結果が得られた。

第1弾には、ダイムラーのほか、フラウンホーファー・オープン通信システム研究所(FOKUS)、交通システム関連のソフトウエア・コンサルティング会社PTV、独電力大手RWEの子会社RWEエフィツィエンツ、アーヘン工科大学(RWTH)、ベルリン工科大学、ジーゲン大学が参加した。

2015年1月1日~2017年6月30日まで実施する第2弾「eMERGE2」では、メルセデスベンツの電気自動車「B250e」およびプラグインハイブリッド車「Cクラス 350e」を計200台投入。個人、法人、公的機関が参加し、ライン・マイン地域、ライン・ルール地域、ベルリン/ポツダム、シュツットガルトで実施する。

第1弾とは投入する車両のセグメントが異なり、プラグインハイブリッド車は航続距離も長いことから、利用状況も第1弾とは異なる結果が得られると予想している。

「eMERGE2」には、ダイムラー、シュツットガルト自動車・エンジン研究所(FKFS)、

アーヘン工科大学(RWTH)、ベルリン工科大学、ジーゲン大学が参加している。

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