ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の支援によるエネルギー自立型マルチセンサーの共同開発プロジェクト。医療、ナビゲーション、セキュリティ分野などで使用するコンパクトでコスト効率の良い微小電気機械センサー (MEMS)の開発を目指す。
\ドイツ、オーストリア、フィンランド、フランスの欧州4カ国の11パートナーが参加しており、独自動車部品大手のロバート・ボッシュが調整役を務めている。
\ \同プロジェクトでは、3軸加速センサー、3軸ジャイロスコープ、3軸磁力計を組み合わせた9自由度センサの開発に取り組んでいる。薄膜電池と発電装置を組み合わせた電源供給ユニットと無線データ伝送装置を装備し、地球磁場と運動パターンの分析により位置や方向を正確に把握することができるという。
\同技術は例えば、建物の中など、米国の全地球測位システム(GPS)や欧州独自の衛星利用測位システム「ガリレオ」が利用できないような状況での絶対位置の測定に活用できるとしている。
\ \ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は同国政府が進めるハイテク戦略の研究開発プログラム「IKT2020」の一環として約600万ユーロを支援している。期間は2014年11月まで。ボッシュのほか、ドイツのダルムシュタット工科大学、仏工業ガス大手のエア・リキード、フィンランドのヘルシンキ大学、オーストリアのオーストリアマイクロシステムズなどが参加している。
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