欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2011/6/10

クローズアップ

HAVEit

この記事の要約

欧州連合(EU)が支援する次世代の先進運転支援システム(ADAS)の開発を目指す研究プロジェクト。「HAVEit」はHighly Automated Vehicles for Intelligent Transportの […]

欧州連合(EU)が支援する次世代の先進運転支援システム(ADAS)の開発を目指す研究プロジェクト。「HAVEit」はHighly Automated Vehicles for Intelligent Transportの略で、運転の自動化や支援システムにより、ドライバーの負担を軽減するとともに、安全性を高め、また、燃費改善などにより環境負荷を軽減することを目指す。

\

同プロジェクトは2008年2月にスタートした。3年の研究期間を経て、今年6月21~22日にスウェーデンのボロースで研究成果を発表する。

\

\

同プロジェクトにはコンティネンタル、ボルボ、フォルクスワーゲン、ドイツ航空宇宙研究センター(DLR)などドイツ、スウェーデン、フランス、オーストリア、スイス、ギリシャ、ハンガリーから17の自動車メーカー、部品会社、研究機関が参加する。プロジェクト予算は総額2,800万ユーロで、うちEUが1,700万ユーロを支援している。

\

 

\

ボロースの発表会では、乗用車4台、トラック2台、バス1台を使い研究成果を披露する。例えば、カメラやセンサー、通信技術などを活用し、ドライバーの疲労度を観察して注意を促したり、運転の自動化により渋滞や長距離運転時の負担を軽減するシステムなどがデモ公開される。

\

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同プロジェクトを統括するコンティネンタルのライナー・ヘーガー氏は、HAVEitの研究成果の実用化時期について、2013~14年に開発の前段階が終了し、2018~19年には量産車に投入できるとの見通しを示している。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |