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2010/12/10

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ラップ・グループ

この記事の要約

ドイツのケーブルメーカー。ケーブルやコネクタ、ケーブルアクセサリーなどを製造している。製品は産業プラント向けから、舞台用の照明・音響機器、風力発電設備、太陽光発電システムなど幅広い分野にわたる。同社はこれまでのノウハウを […]

ドイツのケーブルメーカー。ケーブルやコネクタ、ケーブルアクセサリーなどを製造している。製品は産業プラント向けから、舞台用の照明・音響機器、風力発電設備、太陽光発電システムなど幅広い分野にわたる。同社はこれまでのノウハウを活用して電気自動車(EV)用の充電システムやハイブリッド車やEV向けのケーブルも生産している。従業員数は約2,600人。本社はシュツットガルトに置く。

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同社はオスカー・ラップ氏が1957年にコントロール(制御用)ケーブルのメーカーとして創業した。現在、50年以上の歴史を持つ同族企業として幅広い分野で事業を展開している。1970年代後半に米国に進出するなど早期に事業の国際化を進め、現在は世界16カ所に拠点を持つ。販売代理店は約100社、独自の販売会社は約40社に及ぶ。

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EV用の充電システムはドイツのプラグ・ソケットメーカー、バルス・エレクトロテヒニック(Bals Elektrotechnik)と共同開発した。両社が開発したシステムは、電子電気部品・機器の試験・認証機関である独電気技術者協会(VDE)の規格に適応している。

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 ラップ・ケーブルはこのほか、EVやハイブリド車用の高電圧ケーブルやリチウムイオン電池の内部に使われる電線なども生産している。

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■ シンガポールのEVプロジェクトに充電システムを供給

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同社は、独自動車部品大手のボッシュがこのほどシンガポールで受注したEV用のパイロットプロジェクト向けに充電システムを供給する。シンガポールでは日本車が多いことから、充電プラグは日本のSAE J1772規格に適応した製品をアイティティキャノンのドイツ法人から調達する。ラップ・ケーブルの充電用ケーブルは難燃性、耐火性、耐油性に優れている。

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ボッシュを中心とするコンソーシアムは、シンガポール政府が主導するEVのパイロットプロジェクトにおいて、充電インフラとサービス用インターネット・プラットフォームの構築を受注した。

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