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2010/2/12

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マーレ

この記事の要約

ドイツの自動車部品メーカー。ピストンシステムやシリンダー部品など主に吸排気系部品を生産している。本社はシュツットガルト。2008年通期の売上高は50億1,400万ユーロ。世界115カ所に生産拠点を持つ。従業員数(2008 […]

ドイツの自動車部品メーカー。ピストンシステムやシリンダー部品など主に吸排気系部品を生産している。本社はシュツットガルト。2008年通期の売上高は50億1,400万ユーロ。世界115カ所に生産拠点を持つ。従業員数(2008年12月末時点)は4万9,300人。

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同社は1920年にヘルムート・ヒルト氏がエンジンの開発会社として設立。同年に販売担当の従業員としてヘルマン・マーレ氏が、1922年にはヘルマン・マーレ氏の弟であるエンジニアのエルンスト・マーレ氏が開発担当者として入社した。同社は開発事業のみでは経営の継続が困難なことから、新規事業として軽金属製ピストンの生産を開始。その後、研究開発力を強みにさまざまな新製品を開発し、事業を拡大してきた。

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同社は1938年に社名をマーレとし、1964年にはマーレ兄弟が資産を投じて財団を設立。同財団が現在、マーレの資本のほとんどを保有している。

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研究開発拠点は現在、世界に計8カ所(ドイツのほか、デトロイト、東京、上海、サンパウロなど)にあり、約3,000人のエンジニアを抱える。

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マーレは近年、企業買収による事業拡大を進めており、2008年はトルコのエンジン部品メーカーMopisan(従業員数:約600人)の資本の60%を取得したほか、ドイツのエンジン用オイルポンプメーカーENTEC(同:約60人)とオランダの産業用ろ過装置メーカー、アマフィルターグループ(同:約450人)を完全買収した。2009年はオーストリアのバイクメーカーKTMの自動車用冷却装置部門(KTMキューラー、従業員数:120人)を買収。今年2月には独自動車部品メーカーのベーア・グループの子会社ベーア・インダストリーの資本の60%を取得すると発表した。

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