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2013/11/15

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この記事の要約

欧州で実施されている小型燃料電池車の実証試験プロジェクト。英ミッドランド地方、ベルギーのブリュッセル圏およびワロン地方、ドイツ北西部のヴェーザー・エムスの3地域に約90台の小型燃料電池車を投入し、法人や個人に使用してもら […]

欧州で実施されている小型燃料電池車の実証試験プロジェクト。英ミッドランド地方、ベルギーのブリュッセル圏およびワロン地方、ドイツ北西部のヴェーザー・エムスの3地域に約90台の小型燃料電池車を投入し、法人や個人に使用してもらう。

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水素燃料の充てんステーションも新たに整備する計画で、既存のインフラも活用してスコットランドからスカンジナビアあるいはベルリンまで、アバディーン(スコットランド)、ロンドン、ハンブルク、ケルン、コペンハーゲンを経由して燃料電池車で走行できるようにする。

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同プロジェクトは、欧州連合(EU)の欧州委員会と水素および燃料電池関連企業、研究機関が発足させた燃料電池水素共同実施機構(FCH-JU)が支援している。

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実施期間は2012年10月~2016年9月の4年間。燃料電池車の実証試験は2014年初め頃からスタートし約3年間、実施する。同プロジェクトには英国やベルギー、フランス、ドイツの企業や研究機関が参加する。予算の60%はプロジェクトの参加企業・機関が負担し、残り40%は、欧州連合(EU)が第7次研究枠組み計画(FP7)から支援する。

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燃料電池車は、英リバーシンプル、英マイクロキャブ、独H2O‐E‐MOBILEの3社が供給する。また、仏産業ガス大手のエア・リキードは実証試験を実施する3地域にそれぞれ1カ所ずつ水素ステーションを建設する。この水素ステーションは、1日あたりの供給能力は200キログラム、充填圧力は70メガパスカル(MPa)の大型・高性能ステーションとなる予定という。

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