ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学(TU)自動車技術研究所の研究チームが開発した研究用の電気自動車(EV)。電気モーター4基を搭載する。出力は441kW/600PSで、停止した状態から時速100キロメートルに3~4秒で加速できる。車体はフレームのみで、重量は約2トン。
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研究チームは、各タイヤに電気モーターと制御装置を装備し、タイヤを個別に制御できるようにした。センサーで速度や車両の位置を認識・分析し、例えば、速い速度で走行中は後輪の動きを抑えるなど、車載機器を自動調整する機能を備えている。
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同工科大学は自動運転が可能なEV「Leonie」を開発し、2010年10月に公共の道路で実証走行試験を実施した実績がある。Leonieは、既存の車両を改造したもので、車両周辺の交通情報を分析して自動運転を可能にした一方、Mobileは改造車ではなく最初から研究チームが設計したモデルで、車載機器の制御に重点を置いている。将来的は、両EVの研究成果を統合することを目標としている。
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