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2012/10/19

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この記事の要約

独自動車大手のアウディを中心とする電気自動車の研究開発プロジェクト。独自動車部品大手のボッシュ、アーヘン工科大学(RWTH)の付属研究所などが参加している。同プロジェクトは2009年10月1日にスタートし、3年のプロジェ […]

独自動車大手のアウディを中心とする電気自動車の研究開発プロジェクト。独自動車部品大手のボッシュ、アーヘン工科大学(RWTH)の付属研究所などが参加している。同プロジェクトは2009年10月1日にスタートし、3年のプロジェクト期間をこのほど終了した。予算は3,600万ユーロ。このうちドイツ連邦教育研究省(BMBF)が約2,300万ユーロを支援した。

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同プロジェクトは、電気自動車の走行性能、安全性、実用性などを総合的に研究開発することを目的としている。従来の内燃エンジンを電気自動車に改造したり、充電池や駆動システムなど一部のシステムを開発するのではなく、ブレーキ性能や空調なども含めた総合的な電気自動車の開発に取り組んだ。

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具体的には、◇軽量化・新たな車体構造◇充電池およびシステム◇パワーエレクトロニクスと制御システム◇電気モーターと制御システム◇走行性と車台コンセプト◇温度制御・空調システム◇ネットワーク化技術と安全性◇利用しやすさと実用性◇実用化および試験コンセプト――のテーマに分かれて研究チームを構成した。

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研究開発の成果は、電動スポーツカーの試作車「F12(eスポーツ)」に集約されている。F12は高圧電池を2つのブロックに分けて搭載する(容量:計38kWh以上)。電気モーターは3基を装備。低速走行時には前輪車軸のシンクロナス・モーター(同期モーター)が作動し、速度が上がると後輪車軸の非同期モーターが作動する。電気モーター3基を合わせた出力は150kW(204PS)、トルクは550Nmとなっている。

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