独連邦経済エネルギー省（BMWi）が支援する高度自動運転に関する研究プロジェクト。調整役を務める自動車部品大手のコンチネンタルや、高級車大手のアウディ、BMWなど、16社・機関が参加している。
同プロジェクトでは、車線への進入など日常的な運転操作の自動運転技術や、試験・測定方法、計測単位などの標準化、自動運転からドライバーによる手動運転への切り替え、車車間データ通信など、様々な研究を実施する。
例えば、◇デジタル地図をベースにした精密な道路モデルの開発◇デジタル地図とセンサーによる車両の周辺データを基盤にした車両の位置情報の確定◇道路交通量の予測による快適で安全な運転―－などをテーマにしたプロジェクトを実施する。
同プロジェクトでは、高速度での走行や複雑な条件におけるシステムや機能を試験することなどを課題としている。例えば、自動運転からドライバーによる手動運転への切り替えでは、高速道路や工事現場、危険な状況などを想定した技術開発が必要となる。
また、研究対象となる自動運転技術は、シミュレーション試験し、試験場で実施した後、公道で実証試験する手順を取る。
車車間のデータ通信ではデータをサーバーに保存し、必要に応じて他の車両に無線通信（LTE／UMTS）する技術を研究する。
同プロジェクトの予算総額は3,630万ユーロ。6月1日にスタートし、2018年11月まで実施する予定。
