フランスのバイオテクノロジー会社。再生可能エネルギー資源からバクテリアや酵母を使った発酵により炭化水素を生産する技術を持つ。特にイソブテンの生産に注力しており、2013年6月にはフランスに建設したパイロットプラントを稼働させた。また、同年11月には2番目のパイロットプラントをドイツに建設する計画も発表している。イソブテンは、燃料や有機ガラス、プラスチック、エラストマーの原料となる。
同社は2008年の設立で、イル=ド=フランス地域圏のエヴリーに本社を置く。2011年7月にはパリの株式市場(NYSE Alternext)で株式を公開している。
■ アウディとバイオガソリン燃料の開発で戦略提携
1月21日には、独高級車メーカーのアウディと戦略提携を発表した。ガソリンエンジン用のバイオ燃料(Eガソリン)の開発で協力する。ドイツのパイロットプラントで生産するイソブテンから、ガソリン燃料に使用するイソオクタンを生産する計画。
共同プロジェクトの実施期間は2年。アウディは同期間中にグローバル・バイオエナジーズの株式の最大2%を取得できる権利を持つ。
アウディは再生可能資源による代替燃料を「Eガス」「Eディーゼル」などのEシリーズとして研究開発に取り組んでいる。米国のニューメキシコ州では提携先のジュール(Joule)と「Eエタノール」および「Eディーゼル」の研究用プラントを運営している。また、2013年6月には、ドイツ北部のベルルテ/エムスラントに再生可能エネルギーの余剰電力でメタン(Eガス)を生産するパイロット施設を稼働させた。