ドイツで2012年に発足した電気自動車用電池の開発プロジェクト。このほどキックオフミーティングを開きプロジェクトをスタートさせた。プロジェクトを主導するのは独自動車部品大手のロバート・ボッシュ。このほか、化学大手のBASFやワッカー・ケミー、炭素製品大手のSGLグループ、自動車大手のダイムラー、BMWが参加している。
\ \同プロジェクトでは電気自動車の航続距離の伸長と電池のコスト削減に重点を置いており、エネルギー密度の高いリチウムイオン電池セルの開発を目指す。正極材、負極材、セパレーター、電解質に新たな素材を用いたり、材料の組み合わせやセルのデザインなども研究する。
\目標は重量エネルギー密度が250Wh/kg以上のリチウムイオン電池セルの開発。これにより、コンパクトカータイプの電気自動車では1回のフル充電による航続距離を250~300キロメートルに伸ばすことができるという。
\ \同プロジェクトはドイツ政府がエレクトロモビリティーの普及に向けて2010年5月に発足させた政産学連携プロジェクト「国家プラットフォーム・エレクトロモビリティー(NPE)」が進める「灯台プロジェクト」のひとつに数えられる。期間は3年間でドイツ連邦経済技術省(BMWi)が1,300万ユーロを支援する。また、プロジェクトの参加企業も約1,950万ユーロを投資する。
\