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2014/7/25

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DRIVE C2X

この記事の要約

欧州連合(EU)が第7次研究枠組み計画(FP7)の一環として支援した自動車間(C2C)および自動車と交通インフラ間(C2I)の通信の実証試験プロジェクト。欧州7カ国で約750人のドライバーが参加して8つの運転支援機能を試 […]

欧州連合(EU)が第7次研究枠組み計画(FP7)の一環として支援した自動車間(C2C)および自動車と交通インフラ間(C2I)の通信の実証試験プロジェクト。欧州7カ国で約750人のドライバーが参加して8つの運転支援機能を試験したところ、速度制限の表示機能と霧や道路上に薄氷ができるといった悪天候の警告システムで大きな効果が得られることが分かった。

実施期間は42カ月。2011年1月からスタートし、今年の7月16・17日にベルリンで成果を発表した。予算は1,860万ユーロで、このうちEUが1,240万ユーロを支援した。34パートナーと13のサポートパートナーが参加しており、独自動車大手のダイムラーが調整役を務めた。

実証試験は、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデンの7カ国で実施した。この結果、同プロジェクトでは、速度制限の表示機能が100%普及した場合、交通事故による死亡者を平均23%、負傷者は13%削減できると試算している。また、悪天候の警告機能では、死亡者を6%、負傷者は5%減らすことができるとしている。

今回のプロジェクトはC2CおよびC2Iの通信技術における欧州共通の標準化も視野に入れて実証試験に取り組んだ。

今回実施した運転支援システムはドライバーにも好評で、全体の9割が評価し、もし自家用車に導入できるようになれば利用したいとの意向を示した。

また、C2CとC2Iを比較した場合、C2Iの方がC2Cよりもやや高い効果が得られることも分かったとしている。

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