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2011/8/26

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Smart For two Electric Drive

この記事の要約

独自動車大手ダイムラーの超小型車ブランド、スマートから発売予定の電気自動車(EV)。このほど発表した第3世代モデルを2012年春に発売する計画で、世界30カ国以上で販売する予定。\ \ 同EVモデルはスマートが販売する2 […]

独自動車大手ダイムラーの超小型車ブランド、スマートから発売予定の電気自動車(EV)。このほど発表した第3世代モデルを2012年春に発売する計画で、世界30カ国以上で販売する予定。

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同EVモデルはスマートが販売する2人乗り乗用車「フォーツー」をベースに開発した。第1世代モデルは2007年にロンドンで実証試験を開始、100台を投入した。第2世代モデルでは2009年に実用試験を開始、世界18カ所のパイロットプロジェクトに投入された。

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フランスのハンバッハ(Hambach)工場ではパイロットプロジェクト向けの需要拡大を受けて、スマートEVの生産規模を当初計画の1,000台から、2,000台以上に引き上げている。

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ダイムラーは第1世代では、リチウムイオン電池に比べ出力や充電能力の低いニッケル水素電池を使用していた。第2世代では、米国の新興企業テスラ・モーターズのリチウムイオン電池を採用。第3世代ではダイムラーと独化学大手エボニックの合弁会社であるDeutsche Accumotiveのリチウムイオン電池を搭載している。また、第3世代では独自動車部品大手のボッシュと設立した合弁会社EMモーティブの電気モーター(出力55kW)を採用している。

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独技術情報サイト『ATZ Online』によると、ダイムラーは第1世代と第2世代モデルを投入して実施した実用試験プロジェクトで得られたドライバーの感想や指摘を第3モデルの開発に活かした。これによると、航続距離を問題視するドライバーよりも、最高速度の引き上げや時速60km以上での加速性能の改善を求める声の方が多かったという。

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第3世代モデルの加速性能は、停止した状態から時速60kmまでが5秒、時速0~100kmは13秒以下となっている。最高速度は120kmを超えるとしている。また、リチウム電池の容量は17.6キロワット時で、航続距離は140km以上に達する。

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