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2013/9/27

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この記事の要約

電気自動車(EV)を再生可能エネルギーの蓄電池として活用することを目指すドイツの実証試験プロジェクト。ブランデンブルク工科大学(BTUコトブス・ゼンフテンベルク)、自動車メーカーのジャーマン・Eカーズ、電機大手のシーメン […]

電気自動車(EV)を再生可能エネルギーの蓄電池として活用することを目指すドイツの実証試験プロジェクト。ブランデンブルク工科大学(BTUコトブス・ゼンフテンベルク)、自動車メーカーのジャーマン・Eカーズ、電機大手のシーメンス、電力大手のバッテンフォール・ヨーロッパが参加している。

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同プロジェクトでは、発電量に波のある再生可能エネルギーを有効活用するため、再生可能エネルギーを電気自動車の走行に利用するとともに、電力需要の高い時には電気自動車に貯めた電力を送電網に供給するシステムの研究に取り組む。

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 具体的には、ブランデンブルク工科大学に100kWpの太陽光発電システムと電気自動車の充電インフラを設置し、同大学に勤務する60人がテストドライバーとしてジャーマン・Eカーズの電気自動車を仕事やプライベートに使用する。

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9月2日に開いた会議では、ブランデンブルク工科大学、シーメンス、ジャーマン・Eカーズが共同で、充電インフラ、電気自動車、充放電の制御システムを連携する通信システムを開発したと発表した。同システムを今後、実証試験に導入していく。

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同プロジェクトでは2012年6月から2年間の計画で、ジャーマン・Eカーズの電気自動車(航続距離:120キロメートル)を使用して実証試験を実施している。60人のテストドライバーは大学から60キロメートル以内の距離に住むことを条件とした。また、大学から自宅までの距離が2~5キロメートル、5~10キロメートル、10~20キロメートル、20~40キロメートル、40~60キロメートルの5つのグループに分け、さまざまなケースの利用状況を分析できるようにした。半年に15人が実証試験に参加する。

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同プロジェクトは、ブランデンブルク州と欧州地域開発基金(EFRE)が資金面で支援している。

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