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2012/9/28

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この記事の要約

ドイツでこのほど発足した市街地の交通安全の向上を目指す大型プロジェクト。連邦政府が第3次交通研究プログラムの予算から2016年まで約4,000万ユーロを支援する。\  同プロジェクトでは、「認識的支援(KA)」「交通シス […]

ドイツでこのほど発足した市街地の交通安全の向上を目指す大型プロジェクト。連邦政府が第3次交通研究プログラムの予算から2016年まで約4,000万ユーロを支援する。

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 同プロジェクトでは、「認識的支援(KA)」「交通システムのネットワーク化(VV)」「交通における人的要素(MV)」の3カテゴリーを設け、ドライバー、歩行者、自転車、都市設計などさまざまな視点から総合的に交通安全の向上を目指す。

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 最初の研究成果は2014年春に発表する予定で、その後、デュッセルドルフとカッセルで実証試験を実施する計画。

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 ミュンヘン工科大学(TUM)、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン、オペル、ボッシュ、コンティネンタルなど30の企業、研究機関、大学が参加している。

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■「認識的支援(KA)」

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 車間距離制御装置や車線維持支援システム、死角監視システムなど、すでに実用化されている運転支援技術を市街地での運転の安全性や快適性向上に重点を置いて改良していく。狭い道路や交差点、自転車や歩行者などに配慮した市街地での複雑な交通状況の認識や予測、緊急自動ブレーキシステムなどによる事故の回避などの研究に取り組む。プロジェクト予算は約4,000万ユーロ。

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■「交通システムのネットワーク化(VV)」

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 車車間通信や車と交通インフラのネットワーク化、電気自動車やハイブリッド車など代替燃料車の普及などを通して市街地の交通の効率改善、省エネの研究に取り組む。プロジェクト予算は約2,300万ユーロ。

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■「交通における人的要素(MV)」

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 さまざまな運転支援システムによりドライバーの注意が散漫にならないよう、安全で快適な運転を実現するためのマン・マシン・インタフェース(MMI)の研究や、歩行者や自転車に配慮したシミュレーションシステムの開発などに取り組む。プロジェクト予算は約1,700万ユーロ。

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