2010/1/18

競争法

フィーダー船の供給過剰対策、欧州委が業者間の協定を調査

この記事の要約

欧州委員会は15日、バルト海で操業するフィーダー船(本船が寄港する主要港と地方の小さな港の間を運航する小型船)の供給過剰を解消するため域内の海運業者が結んだ協定について、EU競争法違反の疑いで本格調査に着手したと発表した […]

欧州委員会は15日、バルト海で操業するフィーダー船(本船が寄港する主要港と地方の小さな港の間を運航する小型船)の供給過剰を解消するため域内の海運業者が結んだ協定について、EU競争法違反の疑いで本格調査に着手したと発表した。

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問題になっているのはドイツの税務コンサルティング会社アンカー・シュトイヤーベラートゥングスゲゼルシャフトが考案した「バルト海マックス・フィーダー(Baltic Max Feeder)」と呼ばれる協定。域内各地の港からロッテルダム港やハンブルク港などにコンテナなどを運ぶフィーダー船の供給過剰を調整するため、余剰船舶を操業中止にして各社が関連コストを共同で負担する仕組みだ。欧州委は協定に参加する事業者がフィーダー船の数を制限することで運搬レートをつり上げようとしたとの疑いを持っており、今後の調査ではこの点が最大の焦点をとなる。

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