2010/7/5

産業・貿易

EUとフィリピンが協力協定に仮調印、ASEANでは2カ国目

この記事の要約

EUとフィリピンはこのほど、パートナーシップ協力協定(PCA)に仮調印した。必要な手続きを経て年内に正式調印する。\ PCAは政治や司法、経済・開発、貿易・投資、金融、科学、技術、文化、移民問題など幅広い分野の対話と協力 […]

EUとフィリピンはこのほど、パートナーシップ協力協定(PCA)に仮調印した。必要な手続きを経て年内に正式調印する。

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PCAは政治や司法、経済・開発、貿易・投資、金融、科学、技術、文化、移民問題など幅広い分野の対話と協力を強化する枠組みで、物品の貿易については相互に最恵国待遇を与える。自由貿易協定(FTA)ではないので関税引き下げはないが、PCAはFTAの締結に向けた交渉を促進するものとなる。

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東南アジア連合(ASEAN)の中でEUとPCAを結ぶのは、昨年9月に調印したインドネシアに続いてフィリピンが2カ国目。現在ではベトナムとタイ、シンガポールが交渉を進めている。EUとASEANは1980年以来、EEC-ASEAN協力協定を結んでいたが、2004年にEUはPCAの締結によりASEAN各国との協力を強化する方針を決定。フィリピンとの正式交渉は2009年2月に始まり、6月の交渉が第7回目だった。

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