2010/9/20

総合 –EUウオッチャー

次期駐日EU大使が決定、オーストリアのシュバイスグート氏に

この記事の要約

EUの外務省にあたる「欧州対外活動庁」を率いるアシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)は15日、次期駐日EU代表部大使にオーストリアのハンス・ディートマール・シュバイスグート氏(59)を指名した。現オーストリア政府のE […]

EUの外務省にあたる「欧州対外活動庁」を率いるアシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)は15日、次期駐日EU代表部大使にオーストリアのハンス・ディートマール・シュバイスグート氏(59)を指名した。現オーストリア政府のEU大使である同氏は、昨年12月に発効したEUの新基本条約「リスボン条約」の規定に基づいて任命される初の駐日EU大使となる。

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シュバイスグート氏は1951年3月16日生まれ。オーストリアおよび米国で法律を学び、インスブルック大学で博士号、米サザンメソジスト大学で修士号を取得後、オーストリア外務省に入省。1999年から2003年にかけて駐日オーストリア大使を務めた経歴がある。

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アシュトン外交安全保障上級代表は同日、日本を含め28カ国の次期EU大使の人事を発表した。スペイン人がアルゼンチン、アンゴラなど4カ国で任命されたほか、フランスとアイルランド3カ国、イタリアとオランダ、ベルギー、ルクセンブルクが2カ国でポストを確保。ドイツは1カ国にとどまったが、中国大使という重要ポストを割り振られた。一方、中東欧諸国はポーランドが韓国、ヨルダン、ブルガリアがグルジア、リトアニアがアフガニスタンの大使ポストを得ただけで、これらの地域の中からは西欧の主要国を厚遇した人事と批判する声が出ている。

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