2010/12/20

競争法

独エーオン調査妨害への罰金は妥当、欧州裁が欧州委を支持

この記事の要約

欧州司法裁判所の一般裁判所は15日、欧州委員会が独エネルギー最大手のエーオンに対し、EU競争法違反関連の調査を妨害したとして、多額の罰金支払いを命じた措置を妥当とする判決を下した。\ 独エネルギー市場でカルテルを結んでい […]

欧州司法裁判所の一般裁判所は15日、欧州委員会が独エネルギー最大手のエーオンに対し、EU競争法違反関連の調査を妨害したとして、多額の罰金支払いを命じた措置を妥当とする判決を下した。

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独エネルギー市場でカルテルを結んでいる疑いが浮上していたエーオンは、2006年5月にミュンヘンにあるオフィスが欧州委に立ち入り調査を受けた際、欧州委が押収した文書を一時保管していた社内の部屋に封印を破って侵入し、証拠隠滅を図ったとして、08年1月に3,800万ユーロの罰金支払いを命じられた。

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同社は罰金が高すぎるとして提訴していたが、欧州裁は調査妨害の悪質性、エーオンが大企業であることなどから、欧州委の制裁措置を妥当と判断した。

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