2011/3/14

総合 –EUウオッチャー

EUが日本に救援チーム派遣、「欧州市民保護メカニズム」の枠組み活用

この記事の要約

欧州委員会は11日、日本政府の要請を受け、東日本大震災の被災地に捜索・救助チームと捜索犬を派遣すると発表した。「欧州市民保護メカニズム(European Civil Protection Mechanism=ECPM)」 […]

欧州委員会は11日、日本政府の要請を受け、東日本大震災の被災地に捜索・救助チームと捜索犬を派遣すると発表した。「欧州市民保護メカニズム(European Civil Protection Mechanism=ECPM)」と呼ばれる仕組みを利用して、インドネシアで活動中の2つの専門家チームを日本に派遣する方針を示している。

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ECPMは災害時の人道支援を目的とする国際協力の枠組みで、EU27カ国とクロアチア、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーの計31カ国が参加する。ECPMは2001年の発足からこれまでに、ハイチやチリの地震、パキスタンの洪水、ロシアやイスラエルの森林火災など、世界各地で発生した100件を超える自然災害や事故の被害地域に捜索・救援、医療、技術支援などの専門家で構成する救援チームを派遣している。

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欧州委のゲオルギエワ委員(国際協力・人道援助・危機対応担当)は声明で「日本は世界で最も災害対策が進んでいる国の1つだが、想像を絶する規模の地震と津波に見舞われ国際支援を必要としている。EUとして可能な限り迅速に支援要請に応じていく」と述べた。

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