2011/5/2

総合 –EUウオッチャー

英経済がプラス成長に転換、1-3月期GDPは0.5%増

この記事の要約

英政府統計局は4月27日、今年1~3月期の実質国内総生産(GDP)が前期比で0.5%増加(速報値)したと発表した。昨年10-12月期にはマイナス成長となっていたが、今回の回復で景気の二番底は回避された。\ 昨年12月の大 […]

英政府統計局は4月27日、今年1~3月期の実質国内総生産(GDP)が前期比で0.5%増加(速報値)したと発表した。昨年10-12月期にはマイナス成長となっていたが、今回の回復で景気の二番底は回避された。

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昨年12月の大雪で低迷したサービス業が第1四半期に0.9%伸びたほか、ポンド安で好調な輸出に支えられて製造業が1.1%拡大した。一方で建設業は4.7%減っており、過去2年間で最も大きな下げ幅となった。

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英国では3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比4%に達し、2月の4.4%より減速したものの依然として中銀イングランド銀行が目標とする2%を大きく上回っている。政策金利を検討するイングランド銀行の金融政策委員会では、このところ利上げをめぐって委員の間で意見が分かれている。インフレ圧力が強まる一方で経済回復が依然として脆弱で利上げが景気の腰を折る懸念が根強いためだが、このまま経済成長が続けばイングランド銀行は早ければ8月までには利上げに踏み切るとの観測も出ている。

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