2011/6/13

産業・貿易

シンガポールとのFTA交渉、近く完了の見通し

この記事の要約

EU・シンガポール間の自由貿易協定(FTA)に関する協議を続けてきたEU側の交渉責任者、ルパート・シュレーゲルミルヒ氏は8日、双方は向こう数カ月内に交渉を終え、今年後半には同協定に調印できるとの見通しだを明らかにした。今 […]

EU・シンガポール間の自由貿易協定(FTA)に関する協議を続けてきたEU側の交渉責任者、ルパート・シュレーゲルミルヒ氏は8日、双方は向こう数カ月内に交渉を終え、今年後半には同協定に調印できるとの見通しだを明らかにした。今後、原産地表示や関税、政府調達、投資に関する規則やサービス自由化などにかかわる技術的な問題について、詳細を詰める予定という。双方は向こう5年間で貿易額を2倍に引き上げることを目標としている。

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EU・シンガポール間の貿易額は昨年、EU域内における機械および輸送設備の需要増に伴い、前年から22%増加。貿易額は430億ユーロに上った。シンガポールはEUにとって第12位の貿易相手国であり、アジアでは中国、日本、インド、韓国に次ぐ5番目。一方、シンガポールにとってEUは、隣国マレーシアに次ぐ第2位の貿易相手となっている。また、シンガポール向け外国直接投資の総額に占めるEUからの投資の割合は、2009年には全体の30%を占め、投資額は1,410億米ドルだった。

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なお、EUはインド、マレーシアともFTAに関する交渉を進めているほか、日本、ベトナム、インドネシア、フィリピン、タイとのFTA交渉についても検討している。

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