2011/6/27

欧州ビジネスウオッチ

独企業景況感4カ月ぶり改善

この記事の要約

ドイツの Ifo経済研究所が24日発表した2011年6月の独企業景況感指数(2005年=100)は114.5となり、前月の114.2から0.3ポイント上昇した。改善は4カ月ぶり。事業の現状判断を示す指数が大幅に上がり、全 […]

ドイツの Ifo経済研究所が24日発表した2011年6月の独企業景況感指数(2005年=100)は114.5となり、前月の114.2から0.3ポイント上昇した。改善は4カ月ぶり。事業の現状判断を示す指数が大幅に上がり、全体を押し上げた。ただ、向こう6カ月の事業の見通しを示す期待指数は4カ月連続で低下しており、景気回復のテンポは今後鈍る可能性が高い。

\

現状判断指数は123.3となり、前月の121.5から1.8ポイント上昇した。同指数は東日本大震災やリビア情勢が反映された4月にやや低下したものの、長期的な改善傾向は続いている。期待指数は前月の107.4から1.1ポイント減の106.3となり、2010年3月以来の低水準に落ち込んだ。

\

業界別では卸売と建設で現状判断と期待指数がともに改善。小売と製造は現状判断指数が上昇したものの期待指数が低下し、トータルで悪化した。輸出見通しには陰りが出ている。

\