2011/7/18

競争法

製紙大手UPMの2社買収を承認

この記事の要約

欧州委員会は13日、フィンランド製紙大手のUPMキュンメネが同業ミュルコスキ(フィンランド)とラインパピア(ドイツ)を買収する計画を承認したと発表した。欧州委はUPMキュンメネが買収により雑誌用紙、とくにグラビアなどに使 […]

欧州委員会は13日、フィンランド製紙大手のUPMキュンメネが同業ミュルコスキ(フィンランド)とラインパピア(ドイツ)を買収する計画を承認したと発表した。欧州委はUPMキュンメネが買収により雑誌用紙、とくにグラビアなどに使われるスーパーカレンダー紙でシェアを大きく強化することから本格的な調査を行って買収の可否を精査してきたが、多くの強力な競合企業が存在するため、競争上の問題はないと最終的に判断した。

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UPMキュンメネは昨年12月、両社を総額9億ユーロで買収することで合意していた。出版・印刷用紙で世界最大手の同社は、電子書籍の普及、原料価格の高騰という逆風を乗り切るため、買収による規模拡大、効率化を進める。

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