2011/8/29

競争法

米バークシャーのルブリゾール買収を認可

この記事の要約

欧州委員会は25日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが特殊化学メーカーの米ルブリゾールを買収する計画を認可したと発表した。バークシャー傘下の化学メーカーとルブリゾールの垂直 […]

欧州委員会は25日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが特殊化学メーカーの米ルブリゾールを買収する計画を認可したと発表した。バークシャー傘下の化学メーカーとルブリゾールの垂直統合が市場にもたらす影響を分析した結果、欧州化学品市場では常に強力なライバル企業が激しいシェア争いを展開しており、両社の取引を認めても市場競争が阻害される恐れはないと判断した。

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バークシャーは今年3月、ルブリゾールを総額97億ドルで買収することで合意。7月19日付で欧州委に取引の認可を申請していた。

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ルブリゾールは潤滑油添加剤や金属加工油などの製造・販売を手掛け、17カ国に生産拠点を置く。一方、バークシャーは複数の化学メーカーを傘下に置く。このため欧州委は断熱材メーカーのジョンズ・マンビルや塗料メーカーのベンジャミン・ムーアなどのバークシャー子会社と、ルブリゾールの垂直統合が市場にもたらす影響に重点を置いて調査を進めていた。

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