2012/1/16

欧州ビジネスウオッチ

独エネルギー大手エーオン、南米市場参入

この記事の要約

エネルギー大手の独エーオンは11日、ブラジルの同業MPXと戦略提携すると発表した。合弁会社を設立して南米で発電事業を共同展開するほか、MPXの増資を約3億5,000万ユーロで引き受け10%を出資する。将来性の高い新興市場 […]

エネルギー大手の独エーオンは11日、ブラジルの同業MPXと戦略提携すると発表した。合弁会社を設立して南米で発電事業を共同展開するほか、MPXの増資を約3億5,000万ユーロで引き受け10%を出資する。将来性の高い新興市場に進出して今後の業績拡大の足場を築く狙いだ。

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両社は折半出資で合弁会社を設立。ブラジルとチリで石炭・天然ガス発電事業と再生可能エネルギー事業を共同で展開する。同合弁の発電能力は合わせて約2万メガワットを予定している。

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国際エネルギー機関(IEA)の予測によると、EU域内の発電量は2035年までの成長率が年1%にとどまる見通し。一方、新興国では電力需要の大幅拡大が見込まれるため、エーオンは今後、欧州域外の市場を重点的に開拓していく。南米のほか、トルコとインド市場への進出を視野に入れている。

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