2012/2/27

産業・貿易

ロシュの皮膚がん治療薬、欧州委が承認

この記事の要約

スイス製薬大手ロシュは20日、同社の皮膚がん治療薬「ゼルボラフ(Zelboraf)」が欧州委員会によって承認されたと発表した。切除不能または転移性の悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬として成人患者に使用される。\ 転移性メ […]

スイス製薬大手ロシュは20日、同社の皮膚がん治療薬「ゼルボラフ(Zelboraf)」が欧州委員会によって承認されたと発表した。切除不能または転移性の悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬として成人患者に使用される。

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転移性メラノーマは皮膚がんの中で最も悪性度が高く、診断されてから1年以上の生存率は25%程度にとどまる。ロシュによると、これまでの臨床試験でゼルボラフの延命効果が確認されており、同剤を投与したグループでは一般的な治療を受けたグループに比べて致死率が63%低下したという。

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米食品医薬品庁(FDA)は昨年8月にゼルボラフを承認済み。スイス、カナダ、ブラジルでも同剤の販売が承認されている。ゼルボラフの2011年の売上高は3,100万スイス・フラン(2,570万ユーロ)だった。

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