2012/3/5

総合 –EUウオッチャー

1月のユーロ圏失業率は10.7%、過去最悪を更新

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の1月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.7%で、前月に続いてユーロ導入後の最高記録を更新した。前月は速報値で10.4%となっていたが、10.6%に改定された。(表参照) […]

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の1月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.7%で、前月に続いてユーロ導入後の最高記録を更新した。前月は速報値で10.4%となっていたが、10.6%に改定された。(表参照)

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ユーロ圏では若者の雇用状況がとくに厳しく、25歳以下の失業率は21.6%に達している。スペインでは49.9%と、2人に1人が失業状態にある。

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EU27カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント上回る10.1%。債務危機に直面し、域内最悪の水準にあるスペインは23.3%と、前月から0.2ポイント上昇した。ギリシャは19.9%だが、これは11月時点のデータで、現在は20%を超えているのは確実だ。

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フランスは0.1ポイント上昇して10%台に突入した。一方、ドイツは前月から0.1ポイント悪化したものの、5.8%と低水準を維持している。

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