2012/3/5

欧州ビジネスウオッチ

プジョーとGMが包括的提携で合意、車台共有化などでコスト削減

この記事の要約

仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンと米ゼネラルモーターズ(GM)は2月29日、包括的な提携で合意したと発表した。不振の欧州事業でのコスト削減、競争力強化が狙いで、GMがプジョーに7%を出資するほか、車台や部品の共有 […]

仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンと米ゼネラルモーターズ(GM)は2月29日、包括的な提携で合意したと発表した。不振の欧州事業でのコスト削減、競争力強化が狙いで、GMがプジョーに7%を出資するほか、車台や部品の共有化などを進める。

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GMはプジョーが実施する10億ドルの増資を引き受け、株式7%を取得。創業家のプジョー家に次ぐ第2の株主となる。

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業務提携では、車台、部品の共有化のほか、原材料や部品の調達で協力する。当初は中・小型車を中心に共有化を進める。共通車台を使った最初の車を2016年まで発売する計画だ。さらに、環境性能が高い車向けの新車台を共通開発することも検討する。提携により、5年以内に年20億ドルのコスト削減効果が期待できるとしている。

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プジョーは独フォルクスワーゲン(VW)に次ぐ欧州2位の自動車メーカーだが、欧州市場の販売不振で2011年の純利益は48%減少。GMの欧州部門も同年に約7億5,000万ドルの赤字と厳しい状況にある。両社は提携によって競争力を高め、収益を改善したい考えだ。

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