2012/10/1

産業・貿易

中国製自転車が不正輸出か、欧州委が調査開始

この記事の要約

欧州委員会は9月26日、中国製の自転車がEUの反ダンピング関税を避けるため、第3国経由で製品を域内に輸出している疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。\ EUは1993年、中国製の自転車が域内にダンピング輸 […]

欧州委員会は9月26日、中国製の自転車がEUの反ダンピング関税を避けるため、第3国経由で製品を域内に輸出している疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。

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EUは1993年、中国製の自転車が域内にダンピング輸出されていると認定し、反ダンピング関税の適用を開始。税率を段階的に引き上げ、昨年10月から48.5%に設定している。

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その結果、EU自転車市場で中国製品が占めるシェアは低下したが、欧州の自転車メーカーの業界団体である欧州自転車製造業者協会(EBMA)は3月、中国メーカーがスリランカなど第3国経由で輸出しており、実際のシェアは公式統計を上回っているとして、欧州委に調査を要請していた。

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欧州委は26日付の官報で、中国メーカーが制裁を回避するため、スリランカ、インドネシア、マレーシア、チュニジア経由で輸出している証拠があるとして、調査開始に踏み切ったことを明らかにした。不当な制裁回避が確認された場合、EUは反ダンピング関税の税率を引き上げることになる。

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