2012/12/3

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏景況感、11月は上昇

この記事の要約

欧州委員会が11月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は85.7となり、前月の84.3から1.4ポイント上昇した。景況感の改善は2月以来。ドイツ、フランスの上昇が反映された。ただ、製造業を対象 […]

欧州委員会が11月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は85.7となり、前月の84.3から1.4ポイント上昇した。景況感の改善は2月以来。ドイツ、フランスの上昇が反映された。ただ、製造業を対象とした投資動向調査では、来年の投資は1%減少する見通しとなっており、欧州委は今回の景況感改善について一時的なもので、回復の兆しとみるかどうかは「疑問だ」としている。

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ESI はEU内の企業経営者約13万人と約4万人の消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。分野別では、製造業が前月から3.2ポイント上昇。さらに小売業が2.5ポイント、サービス業が0.2ポイントの幅で改善した。消費者は1.2ポイント、建設業は2.6ポイントの低下となった。

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EU27カ国ベースのESIは前月を2ポイント上回る88.1。主要国では英国が3.1ポイント、ドイツが2.3ポイント、フランスが1.6ポイント、スペインが0.5ポイント、イタリアが0.4ポイントの幅で上昇した。

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