2013/1/7

産業・貿易

男女別の保険料設定が禁止、新ルールが発効

この記事の要約

EU内の保険会社に対して、男女別に保険料を設定することを禁止するルールが昨年末に発効した。男女別の料金体系は不当な差別に当たるとする欧州司法裁判所の判決を受けたもので、保険各社は保険料を男女同一とすることを求められる。\ […]

EU内の保険会社に対して、男女別に保険料を設定することを禁止するルールが昨年末に発効した。男女別の料金体系は不当な差別に当たるとする欧州司法裁判所の判決を受けたもので、保険各社は保険料を男女同一とすることを求められる。

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保険業界では一般的に、自動車保険で男性に比べて事故を起こす確率が低い女性の保険料が安く、年金保険では平均寿命が短い男性への支給額が高く設定されている。これについて欧州裁は2012年3月、「性別をリスク要因として保険料の算定に組み入れることは差別にあたる」として、保険会社に性差に基づく現行の料率設定を見直し、男女同一料金とするよう命じる判決を下していた。

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保険会社は新ルールの発効に、低めに設定されていた保険料を引き上げる形で対応する見通し。プライスウォーターハウスクーパースは、25歳以下の女性の自動車保険料が最大40%値上がりするとの予想を示している。

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