2013/1/7

競争法

伊3位銀への公的支援を暫定承認

この記事の要約

欧州委員会はこのほど、資本不足に陥っている伊3位銀行バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)に対する同国政府の公的支援を暫定的に承認したと発表した。\ MPSは欧州銀行監督局(EBA)がEU内の主要銀行を対象 […]

欧州委員会はこのほど、資本不足に陥っている伊3位銀行バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)に対する同国政府の公的支援を暫定的に承認したと発表した。

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MPSは欧州銀行監督局(EBA)がEU内の主要銀行を対象に実施した資産査定で、資本不足と判定された4銀行のひとつで、資本増強を求められている。

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これを受けて伊政府は、MPSに総額39億ユーロの公的資金を注入することを決定。同行はうち19億ユーロで2009年に発行したハイブリッド証券を買い戻して債務を圧縮し、残りを資本増強に充てる。これによって、普通株と内部留保で構成する「狭義の中核的自己資本比率(Tier 1)」が9%に達し、EBAが求める最低基準を満たすことになる。

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欧州委は同救済計画が伊金融システムの安定のため必要として、MPSが向こう6カ月以内に合理化策を提出することを条件に、暫定的に承認した。

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