2013/9/2

産業・貿易

モルドバとEU結ぶ送ガス管が着工

この記事の要約

モルドバ西部のウンゲニとルーマニア東部のヤシを結ぶ天然ガスパイプラインの着工式が8月28日、ウンゲニ近郊で行われ、モルドバのリャンカ首相、ルーマニアのポンタ首相、欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)ら要人が出 […]

モルドバ西部のウンゲニとルーマニア東部のヤシを結ぶ天然ガスパイプラインの着工式が8月28日、ウンゲニ近郊で行われ、モルドバのリャンカ首相、ルーマニアのポンタ首相、欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)ら要人が出席した。国内で消費する天然ガスを100%ロシアからの輸入に頼るモルドバは、このパイプラインによってEUの天然ガス供給網に接続することで、エネルギー安全保障が強化されると期待している。

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ウンゲニ・ヤシ・パイプラインは全長43キロメートルで、年間輸送能力は15億立方メートル。今年の年末に完成し、14年冬から天然ガスの輸送を開始する予定だ。総工費2,800万ユーロのうち700万ユーロはEUからの補助金で賄い、ルーマニア政府が900万ユーロ、モルドバ政府が300万ユーロをそれぞれ負担する。モルドバは同パイプラインを通して天然ガスの年間消費量の30%をEUから調達できるようになる。

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モルドバは、EUと近隣諸国のエネルギー市場の統合促進を目的とする「エネルギー共同体」に2010年から加盟している。エネルギー共同体にモルドバのほか、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、マケドニア、モンテネグロ、セルビア、ウクライナ、コソボが参加している。

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