2013/9/23

競争法

ボーダフォンの独CATV最大手買収を承認

この記事の要約

欧州委員会は20日、携帯電話サービス大手の英ボーダフォンが独ケーブルテレビ(CATV)最大手カーベル・ドイチュラント(KD)を買収する計画を承認したと発表した。CATVのほか固定回線を利用した電話、インターネット接続サー […]

欧州委員会は20日、携帯電話サービス大手の英ボーダフォンが独ケーブルテレビ(CATV)最大手カーベル・ドイチュラント(KD)を買収する計画を承認したと発表した。CATVのほか固定回線を利用した電話、インターネット接続サービスを展開するKDと、携帯電話サービスを中核とするボーダフォンの事業は補完的な関係にあり、買収に競争上の問題はないと判断した。

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ボーダフォンは6月、KDに対する株式公開買い付け(TOB)を開始。買い取り価格は1株当たり87ユーロでで、買収総額は77億ユーロに上る。

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ボーダフォンは13日にKD株主の支持を取り付けた。これまでにKD発行済み株式の76.48%を取得し、TOBの成立条件とした75%以上の株式を確保している。

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ボーダフォンはKD買収によって、米国に次ぐ海外市場であるドイツで、CATV、ブロードバンド・インターネット、固定電話サービスに事業基盤を強化し、携帯電話サービスと合わせた総合通信事業者として、最大手ドイツテレコムの強力な対抗馬となる。

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