2013/11/4

総合 –EUウオッチャー

ECBと5中銀、通貨スワップ協定を恒久化

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は10月31日、日米など世界の主要5中央銀行と結んでいる通貨スワップ協定を恒久化すると発表した。2007年の金融危機発生を機に実施された同協定は時限的な措置だったが、今後も金融市場の安定を支えるため […]

欧州中央銀行(ECB)は10月31日、日米など世界の主要5中央銀行と結んでいる通貨スワップ協定を恒久化すると発表した。2007年の金融危機発生を機に実施された同協定は時限的な措置だったが、今後も金融市場の安定を支えるための安全弁として継続する。

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ECBは07年12月、米国のサブプライムローン問題に端を発した金融危機によってユーロ圏の金融機関でドルの調達金利が高騰し、ドル資金が不足していることを受けて、外貨を互いに融通し合う通貨スワップ協定を米連邦準備制度理事会(FRB)と締結。その後、同協定は日本銀行、英イングランド銀行、スイス国民銀行、カナダ銀行にも拡大されていた。

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ECBは声明で、同協定が「金融市場の緊張を緩和し、経済環境に与える悪影響を抑えるのに役立った」と指摘。「常設化された協定は、引き続き流動性の安全弁として機能することになる」としている。

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