欧州委員会は10月28日、米インターネット検索サービス大手グーグルが提案した検索および検索広告関連の運営手法に関する最新の是正案について、競合社などの市場関係者から意見を募集すると発表した。
\欧州委は、グーグルが欧州の検索市場で独占的地位を乱用し、ネット検索機能で自社関連のサービスなどをライバル社よりも優先的に表示しているという米マイクロソフトなど競合企業からの訴えを受け、2010年11月に調査を開始した。グーグルは今年4月、検索結果ページ上でラベルを付けることなどによって自社サービスとその他の検索結果を明確に区別するほか、競合3社以上のサービスへのリンク掲載、広告主が他のプラットフォームに容易に移行できるようにすることなどを内容とする是正案を提出したが、提案の内容が不十分であるとの声が競合他社からあがった。このため欧州委は7月、グーグルに対して是正案のさらなる改善を求め、同社は9月に再度是正案を提出していた。
\最新の是正案では◇競合する検索サービスへのリンクをより目立たせて表示すること◇競合サービスのロゴをリンクの隣に掲載すること◇検索結果ページの広告スペースをめぐるオークションの最低入札額を10ユーロセントから3ユーロセントに引き下げる◇競合サービスは、自社のコンテンツを検索結果に表示させるかどうかの選択を個々のグーグルサービスで可能にする――などが盛り込まれている。
\意見の受付期間は4週間。和解の最終判断は2014年春に下される見通しだ。
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