2013/11/25

欧州ビジネスウオッチ

JSR、ハンガリーで合成ゴムの合弁会社設立

この記事の要約

JSR(本社・東京都港区)は22日、ハンガリーの石油・ガス大手MOLと溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)の合弁生産・販売会社を設立することで合意したと発表した。欧州の中央に位置し、西欧の大手タイヤメーカーにも […]

JSR(本社・東京都港区)は22日、ハンガリーの石油・ガス大手MOLと溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)の合弁生産・販売会社を設立することで合意したと発表した。欧州の中央に位置し、西欧の大手タイヤメーカーにも今後の市場成長が確実な中東欧・ロシア・トルコにもアクセスが良いハンガリーで生産・販売体制を整え、シェア拡大を図る。

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合弁会社はS-SBRの新工場を建設する。同工場の年産能力は6万トン(予定)で、需要動向次第で拡張する可能性もある。合弁会社の出資比率はJSRが51%、MOLが49%。2017年の販売開始を見込む。

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新たな合弁ではMOLが工場のインフラを、JSRがS-SBRの製造ノウハウと販売ネットワークを持ち寄る。

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S-SBRは加工性、低燃費特性、ウェットグリップ性能などに優れ、低燃費タイヤの原料として人気が高まっている合成ゴム。EUでは2012年11月から、域内で販売される自動車タイヤに燃費効率、雨天時の安全性、回転騒音の表示を義務付ける新ルールが導入されており、グリーンタイヤの需要は拡大が見込まれている。

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