2013/12/2

欧州ビジネスウオッチ

仏プジョー、次期トップに前ルノーCOOを起用

この記事の要約

仏自動車大手PSAプジョーシトロエンは11月25日、次期最高経営責任者(CEO)にルノーの前最高執行責任者(COO)だったカルロス・タバレス氏(55)を起用すると発表した。中核である欧州事業の不振で経営が悪化しているプジ […]

仏自動車大手PSAプジョーシトロエンは11月25日、次期最高経営責任者(CEO)にルノーの前最高執行責任者(COO)だったカルロス・タバレス氏(55)を起用すると発表した。中核である欧州事業の不振で経営が悪化しているプジョーは、ライバルの元ナンバー2に再建を託す。

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タバレス氏は来年1月1日付でプジョーの取締役会に加わり、同年中にフィリップ・バラン現CEOから同職務を引き継ぐ。

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タバレス氏は8月までルノーのCOOを務めていたが、カルロス・ゴーンCEOに代わって同社のトップに就任する見込みがないとして退任していた。

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プジョーは経営再建の切り札として、業務提携している中国の東風汽車から出資を受ける方向で交渉を続けている。市場ではトップ交代について、バランCEOが創業家プジョー一族との関係が深すぎることから、東風汽車が経営の独立性に問題があると見ていることが背景にあるとの見方が出ている。

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