2014/1/20

競争法

独ビール5社にカルテルで制裁、総額1億ユーロ超に

この記事の要約

ドイツ連邦カルテル庁は13日、国内ビールメーカーが価格カルテルを結んでいたとして、計5社と関係者7人に総額1億650万ユーロの制裁金を課すと発表した。対象となったメーカーは大手のビットブルガー、クロンバッハ、フェルティン […]

ドイツ連邦カルテル庁は13日、国内ビールメーカーが価格カルテルを結んでいたとして、計5社と関係者7人に総額1億650万ユーロの制裁金を課すと発表した。対象となったメーカーは大手のビットブルガー、クロンバッハ、フェルティンス、ヴァルシュタイナーとバーレ。最初に通報して捜査に協力したアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は制裁金を全額免除された。

カルテルは大手メーカーが全国レベルで結んでいたケースと、大手メーカー3社(フェルティンス、ヴァルシュタイナー、ABインベブ)がバーレを含むノルトライン・ヴェストファーレン州の地場メーカーと結んでいたものの2件。前者では◇樽ビールの価格を1ヘクトリットル当たり5~7ユーロ引き上げる(期間2006~08年)◇瓶ビールでも1箱(20本入り)当たり1ユーロ引き上げる(同08年)――を取り決めていた。ノルトライン・ヴェストファーレン州のカルテルは06年6月から07年9月にかけて行われていた。

ビットブルガー、クロンバッハ、フェルティンス、ヴァルシュタイナーの4社は捜査に協力するなどしたため、制裁金を減額された。

大手メーカー2社とノルトライン・ヴェストファーレン州の地域メーカー4社に対する捜査は終了していない。