ホンダは25日、欧州の生産拠点である英スウィンドン工場での生産を縮小すると発表した。欧州での販売低迷を受けたもので、生産を3シフト制から2シフト制に変更する。これに伴って同工場の従業員の約1割に相当する340人を削減する。
イングランド南西部にあるスウィンドン工場では、英国と欧州向けの「シビック」「シビック・ツアラー」「CR-V」「ジャズ」を生産している。2013年の生産台数は14万94台。欧州事業統括会社ホンダ・モーター・ヨーロッパによると、生産縮小により今年の生産台数は約12万台に減少する見通しだ。
欧州自動車工業会(ACEA)の統計によると、ホンダの昨年の欧州新車販売は前年比1.1%減の約13万9,000台。欧州自動車市場は昨年後半から回復基調にあり、2月の販売は7.6%増加したが、ホンダは15.2%減と、日本勢で唯一、落ち込んだ。
ホンダ・モーター・ヨーロッパのハウェルズ副社長は、向こう数年間は伸びが見込めないことから、生産縮小に踏み切ったとしている。