欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/28

ロシア・CIS・その他

S&Pがロシアを格下げ、投資適格級の最低水準に

この記事の要約

米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、ロシアの外貨建て長期信用格付けを「BBB」から1段階引き下げ、投資適格級の最低水準となる「BBBマイナス」にしたと発表した。ウクライナ危機で資本 […]

米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、ロシアの外貨建て長期信用格付けを「BBB」から1段階引き下げ、投資適格級の最低水準となる「BBBマイナス」にしたと発表した。ウクライナ危機で資本流出が加速していることなどを受けたもので、格下げは5年ぶり。格付け見通しも「ネガティブ(弱含み)」としており、投機的水準に格下げされる可能性が出てきた。

ロシアではウクライナ危機を受けた欧米の制裁や経済減速、ルーブル安進行で資本流出が加速しており、1~3月期の流出額は637億ドル(推計)と、昨年1年間の流出に匹敵する規模に膨らんだ。S&Pは格下げについて、「大規模な資本流出が今後も進み、経済がさらに悪化する恐れがあるため」と説明している。