EU統計局ユーロスタットが24日発表した1月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比マイナス0.6%となった。インフレ率がマイナスとなるのは2カ月連続。マイナス幅は前月の0.2%から大きく膨らみ、ユーロ導入後で最低だった09年7月の水準に並んだ。(表参照)
物価下落は原油安が主因。エネルギー価格は9.3%下落し、下げ幅は前月の6.3%から大きく膨らんだ。価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率はプラス0.6%となったが、プラス幅は前月の0.7%から0.1ポイント縮小した。
EU28カ国ベースのインフレ率はマイナス0.5%。英国、スウェーデン、オーストリア、ルーマニア、マルタを除く23カ国でマイナスとなった。下げ幅はギリシャが2.8%で最高だった。