欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/5

EUその他

外国航空会社の安全認証手続き簡素化、欧州委が承認

この記事の要約

欧州委員会は4月29日、EU域外の航空会社の安全認証取得手続きを簡素化する新規則を承認した。EU加盟国に乗り入れを希望する域外の航空会社はこれまで、加盟国ごとに安全認証を取得する必要があったが、新規則のもとでは、欧州航空 […]

欧州委員会は4月29日、EU域外の航空会社の安全認証取得手続きを簡素化する新規則を承認した。EU加盟国に乗り入れを希望する域外の航空会社はこれまで、加盟国ごとに安全認証を取得する必要があったが、新規則のもとでは、欧州航空安全機関(EASA)から認証を得れば、全加盟国で通用するようになる。

欧州委は新規則の導入により、◇国際航空安全ルールをEU全域に適用することによって、EUに乗り入れを希望する外国航空会社による国際航空安全基準の順守状況を監視することが容易になる◇EUに乗り入れる外国航空会社にワンストップサービスを提供することで、認証申請プロセスを簡素化・合理化する◇既存の航空安全規則を補完し、欧州の空の旅の安全向上に貢献する――といった利点を強調している。

欧州委のカラス委員(運輸担当)は、「我々の航空政策においては安全が常に最優先される」と指摘。「新ルールは行政を効率化し、外国航空会社の安全認証手続きを簡素化する一方、必要な国際安全基準の順守を確保するものだ。これによりEU域内外の空の旅がより安全になり、EU市民とEUへの旅行客が恩恵を受ける」と述べた。