フィンランド通信機器大手のノキアは4月29日、ネットワーク機器部門の責任者であるラジーブ・スリ氏(46)が5月1日付で次期最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。
インド出身のスリ氏は、1995年にノキアに入社。2009年にネットワーク機器部門のトップとなり、不調だった同部門を回復に導いた実績がある。
ノキアは昨年9月、赤字が続いていた携帯端末事業の米マイクロソフトへの売却を決定。先ごろ売却手続きが完了した。同社は新CEOの下で、ネットワーク機器、位置情報サービス事業に経営資源を集中し、業績回復を目指す。
29日に発表された2014年1~3月期(第1四半期)決算の最終損益は2億3,900万ユーロの赤字だった。ただ、携帯端末事業を除くと1億800万ユーロの黒字となった。